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【初心者向け】加賀恭一郎シリーズの読む順番|全13作品のおすすめは出版順

東野圭吾さんの大人気ミステリー『加賀恭一郎シリーズ』を読む順番に迷ったら、物語が発表された出版順に読むのが最もおすすめです。

各作品は独立した事件を扱っていますが、主人公・加賀恭一郎の成長やシリーズを通して仕掛けられた伏線は、出版順に読むことで最大限に楽しめます。

作品数が多くて、どれから読めば良いか分かりません…

管理人

大丈夫です、この記事を読めば初心者でも迷わずシリーズを読み始められますよ。

目次

加賀恭一郎シリーズを読む順番は出版順が最適解

東野圭吾さんの大人気ミステリー『加賀恭一郎シリーズ』を読む順番に迷ったら、物語が発表された出版順に読むのが最もおすすめです。

各作品は独立した事件を扱っていますが、主人公の人生という大きな物語は、出版順に読み進めることで初めて一本の線として繋がります。

この順番で読むことで、あなたは加賀恭一郎という一人の人間の人生を、まるで親しい友人のように見守りながら、物語の奥深さを最大限に味わえます。

主人公の人間的な成長の追体験

出版順で読む最大の魅力は、主人公・加賀恭一郎の人間的な成長と変化の過程を、読者自身がリアルタイムで追体験できる点にあります。

シリーズ第1作『卒業』ではまだ悩み多き大学生だった彼が、社会科教師を経て刑事になり、練馬署から日本橋署へと活躍の場を移していく様子は、一人の人間の半生を描く大河ドラマのようです。

時系列がバラバラだと、話が分からなくなりませんか?

管理人

大丈夫です、加賀の年齢や経験と共に変化する心情を追いかけるのが醍醐味ですよ。

若き日の青臭さ、捜査での葛藤、そしてベテランとしての洞察力。

彼の変化を感じながら読み進めることで、各事件の解決がより感慨深いものになります。

シリーズを通して仕掛けられた伏線の回収

加賀恭一郎シリーズのもう一つの魅力は、シリーズ全体を通して巧妙に仕掛けられた伏線や謎が、後半の作品で見事に回収される点です。

特にシリーズ10作目『祈りの幕が下りる時』では、これまで謎に包まれていた加賀自身の母親の失踪の真相が明かされます。

このシリーズ最大の謎は、それ以前の作品で彼の家族に対する複雑な感情に触れているからこそ、真実が明かされた時の感動が何倍にもなって心に響きます。

伏線があるなら、やっぱり最初から読んだ方が良さそうですね。

管理人

その通りです、東野圭吾さんの仕掛けた壮大な物語を余すことなく楽しめます。

出版順に読むことで、一つ一つの事件が、加賀恭一郎という刑事の人生を形作るための重要なピースだったと気付かされます。

この壮大な物語の仕掛けを最大限に楽しむには、出版順に読むことが不可欠です。

加賀恭一郎シリーズ全13作品一覧とあらすじ【出版順】

シリーズの全体像を掴むためには、作品が発表された順番(出版順)で読み進めることが最も大切です。

加賀恭一郎という一人の人間の成長と変化を、物語の発表と共にリアルタイムで追体験できるからです。

ここでは、シリーズ全13作品を出版された順番にご紹介します。

大学生時代の加賀恭一郎から、ベテラン刑事に至るまでの彼の歩みを、あらすじと共に辿っていきましょう。

1作目『卒業』刑事になる前の原点

シリーズの始まりは、主人公が刑事になる前の大学生時代を描いた物語です。

1986年に発表されたこの作品では、友人たちとの卒業を目前にした加賀が、仲間の一人の死の真相を探ります。

茶道「雪月花之式」という独特の儀式が事件の鍵を握るのです。

ここから物語が始まるんですね

管理人

はい、若き日の加賀の推理と人間関係に注目です

後のシリーズで見せる刑事としての鋭い洞察力の片鱗を、この原点の物語で感じ取ることができます。

2作目『眠りの森』バレエ団が舞台の悲劇

刑事になった加賀恭一郎が初めて登場するのが、華やかなバレエ団を舞台にしたこの作品です。

1989年に刊行され、殺人事件の捜査を通じて、加賀が一人のバレリーナに惹かれていく人間的な側面も描かれています。

彼の情熱的な一面を垣間見ることができる一冊です。

事件の謎解きだけでなく、芸術の世界の厳しさや人間模様が巧みに描かれており、物語に深みを与えています。

3作目『どちらかが彼女を殺した』読者への挑戦状

この作品は、作中で犯人が誰であるかを明かさず、読者自身に推理を委ねるという斬新な構成が特徴です。

1996年に発表された東野圭吾さんから読者への挑戦状ともいえるミステリーで、妹を殺された刑事が、加賀の助言を得ながら2人の容疑者を追い詰めていきます。

すべてのヒントは本文中に隠されています。

あなたは加賀と共に、真犯人を見つけ出すことができるでしょうか。

4作目『悪意』犯行動機を探るミステリー

事件の犯人は早々に判明しますが、その「犯行動機」がまったく見えないという、ミステリーの常識を覆す構成で描かれます。

同じく1996年に刊行されたこの作品では、人気作家の殺害事件を追う加賀が、犯人の手記や関係者の証言から、隠された悪意の深層に迫るのです。

なぜ彼は殺されなければならなかったのか。

二転三転する動機の先に待つ真実に、きっとあなたも心を揺さぶられます。

5作目『私が彼を殺した』再び読者に委ねられる謎

『どちらかが彼女を殺した』に続き、再び読者に犯人探しが委ねられる挑戦的な一冊です。

1999年に発表された物語は、結婚式当日に毒殺された脚本家を巡り、3人の容疑者がそれぞれ「私が殺した」と考える視点で進みます。

誰が本当の犯人なのか、加賀の推理を手がかりに、あなた自身の手で真相を解き明かす読書体験が楽しめます。

6作目『嘘をもうひとつだけ』初の短編集

シリーズで初めての短編集で、5つの独立した物語が収録されています。

2000年に刊行され、「嘘」をテーマにした各話で、加賀が日常に潜むささいな謎から事件の真相を鮮やかに見抜いていきます。

短編なら気軽に読めそうですね

管理人

はい、一話完結なので隙間時間にも楽しめます

短い物語の中に、人間心理の機微と加賀の鋭い観察眼が凝縮されており、シリーズの入門としてもおすすめです。

7作目『赤い指』家族のあり方を問う感動作

平凡な家族が犯した罪を隠蔽しようとする様子と、それを追う加賀自身の家族との関係が描かれる、涙なしには読めない感動作です。

2006年に発表されたこの作品では、息子が犯した殺人を隠そうとする両親の姿を通じて、家族のあり方が鋭く問われます。

事件の真相と共に、疎遠だった父・隆正への加賀の想いが明らかになる場面は、シリーズ屈指の名シーンです。

8作目『新参者』日本橋を舞台にした人情ミステリー

これまで捜査一課や練馬署にいた加賀が、日本橋署へ異動してくるところから物語は始まります。

2009年に刊行されたこの作品は、日本橋人形町で起きた殺人事件を、9つの連作短編形式で追っていきます。

阿部寛さん主演のドラマ化で一躍有名になりました。

加賀は街の人々と交流しながら事件とは無関係に見える謎を解き明かし、それが最後の真実へと繋がっていきます。

9作目『麒麟の翼』被害者の最後の行動の謎

日本橋の麒麟の像の下で刺殺された男性。

彼がなぜ瀕死の状態でそこを目指したのか、被害者の最後の行動の謎に加賀が挑みます。

2011年に発表され、映画化もされた人気の高い一冊です。

事件の真相だけでなく、被害者と加害者の家族の愛と絆が描かれています。

謎が解けたとき、そこには切なくも温かい真実が待っており、深い感動を呼び起こします。

10作目『祈りの幕が下りる時』シリーズ最大の謎の解明

これまで断片的にしか語られてこなかった、加賀恭一郎自身の母親の失踪の真相がついに明かされる、シリーズの核心に迫る物語です。

2013年に刊行されたこの作品は、ある殺人事件の捜査線上に、加賀が知る人物が浮かび上がることで、彼の過去と現在が交錯していきます。

主人公の謎がここで分かるんですね!

管理人

まさに集大成と呼べる一冊です

なぜ加賀は日本橋に来たのか。

その理由が明らかになるとき、シリーズを読み続けてきた読者は大きな感動に包まれます。

11作目『希望の糸』従弟・松宮脩平の視点

この作品では、加賀の従弟であり同じく刑事の松宮脩平の視点を中心に物語が展開します。

どこから読むか迷う初心者へのおすすめ3選

加賀恭一郎シリーズは全13作品と長く、どこから手をつければ良いか迷うかもしれません。

そんなあなたには、まずシリーズの魅力が凝縮された「日本橋シリーズ」の3作品から読むことをおすすめします。

この3冊を読むだけでも、加賀恭一郎という刑事の魅力と物語の奥深さを十分に味わえます。

これら3作品は加賀が日本橋署に勤務している時代の物語で、話としても繋がりが深いです。

ここからシリーズに入り、面白さを感じたら1作目の『卒業』から遡って読むという楽しみ方もできます。

『新参者』加賀の魅力と人情が詰まった一冊

『新参者』は、加賀恭一郎が日本橋署へ異動してきたばかりの、「新参者」として活躍する物語です。

この作品は連作短編集という形式をとっており、一つ一つの短い事件を解決していくうちに、最終的に一つの大きな殺人事件の真相にたどり着く構成になっています。

阿部寛さん主演でドラマ化もされたことで有名で、全9話の物語はそれぞれ日本橋人形町に実在するお店が舞台となっています。

下町情緒あふれる人々と加賀の心温まる交流を通じて、彼の鋭い観察眼と人情味あふれる刑事としての一面を存分に感じられる一冊です。

いきなり長編はハードルが高いかも…

管理人

連作短編集なので、1話ずつサクサク読めて初心者にもぴったりです

ミステリーとしての謎解きの面白さはもちろん、人々の心の機微を描く人間ドラマとしても楽しめます。

シリーズの入門書として、まず手に取ってほしい作品です。

『麒麟の翼』映画化もされた人気の感動作

『新参者』の次に読むなら、映画化もされた人気作『麒麟の翼』がおすすめです。

この物語は、日本橋で刺殺された男性がなぜ瀕死の状態で8分間も歩き続け、翼のある麒麟像の下で力尽きたのか、という被害者の最後の行動の謎を加賀が追うところから始まります。

単なる犯人探しに留まらず、被害者と加害者の家族が抱える秘密や想いが丁寧に描かれており、読み終えた後には深い感動が心を打ちます。

その感動的なストーリーは多くの人の心を掴み、2012年に公開された映画は興行収入16.8億円を記録する大ヒットとなりました。

ミステリーだけど、感動もしたいな

管理人

家族の絆が描かれた、涙なくしては読めない感動作です

事件の裏に隠された切ない真実と、登場人物たちの愛情の深さに、きっとあなたも涙するはずです。

謎解きと感動の両方を味わいたい人に最適な一冊といえます。

『祈りの幕が下りる時』加賀自身の物語の核心

日本橋シリーズ3部作の最後を飾るのが、『祈りの幕が下りる時』です。

この作品では、これまで断片的にしか語られてこなかったシリーズ最大の謎、加賀恭一郎自身の過去と、失踪した母親の真実が遂に明かされます。

ある殺人事件の捜査線上に、加賀が尊敬する演出家の女性が浮かび上がります。

その謎を追う中で、加賀は自らのルーツと向き合うことになります。

2014年には吉川英治文学賞を受賞しており、文学的にも高く評価されている傑作です。

主人公の加賀恭一郎ってどんな人なんだろう?

管理人

この作品で彼の全てがわかります。まさにシリーズの集大成です

なぜ彼は日本橋に留まるのか、なぜ家族と疎遠だったのか。

全ての伏線が回収されるラストは圧巻です。

この物語を読むと、きっとシリーズの全作品を最初から読み返したくなるでしょう。

東野圭吾が描く加賀恭一郎シリーズの世界

加賀恭一郎シリーズの魅力は、巧みなミステリーだけではありません。

物語の根底には、登場人物たちの深い人間ドラマが流れており、事件の真相だけでなく人の心の謎を解き明かすことに重きが置かれています。

主人公である加賀恭一郎という刑事の人物像や彼を取り巻く人々、そしてメディアミックス展開を知ることで、このシリーズがなぜ長年にわたって愛され続けるのかが見えてきます。

主人公・加賀恭一郎という刑事

加賀恭一郎は、単なる事件解決のプロフェッショナルではありません。

彼の捜査スタイルは、事件の裏に隠された人間関係や感情の機微を丹念に読み解く点にあります。

国立T大学を卒業後、一度は社会科教師になりますが、ある事件をきっかけに父と同じ警察官の道へ進んだ異色の経歴の持ち主です。

剣道は六段の腕前で、大学時代には全国優勝を果たした経験もあります。

ただ事件を解決するだけの刑事ではないのですね

管理人

彼の捜査は、事件で傷ついた人々の心を救うことにも繋がっているのです

鋭い洞察力と人間への深い愛情を併せ持つ加賀恭一郎の存在こそが、このシリーズの最大の魅力と言えます。

物語を彩る主要登場人物たち

このシリーズでは、加賀恭一郎を取り巻く人々との関係性も丁寧に描かれています。

特に、彼の家族との複雑な関係は、物語全体に深みと奥行きを与えている重要な要素です。

父である元刑事・加賀隆正とは、恭一郎の母親の失踪が原因で長らく疎遠な関係が続いていました。

また、従弟である警視庁捜査一課の刑事・松宮脩平は、恭一郎を「恭さん」と呼び、刑事として尊敬しながらも、時には意見をぶつけ合う存在です。

主人公以外の人物も物語の鍵を握っているのですね

管理人

はい、特に家族の物語は、シリーズ全体を貫く大きな縦軸になっています

これらの登場人物との関わりを通じて、普段は冷静沈着な加賀の人間的な側面が浮き彫りになり、物語はより一層味わい深いものになります。

阿部寛主演で人気の映像化作品

加賀恭一郎シリーズは小説だけでなく、テレビドラマや映画としても多くのファンを魅了しています。

中でも、俳優の阿部寛さんが主演を務めるTBSの『新参者』シリーズは、原作の持つ人情味あふれる世界観を見事に表現し、高い評価を得ました。

2010年に放送された連続ドラマ『新参者』から始まり、2018年公開の映画『祈りの幕が下りる時』まで、約8年間にわたって5つの作品が制作されています。

小説を読む前に、ドラマや映画から観るのもアリですか?

管理人

もちろん楽しめますが、小説を先に読むと登場人物の細やかな心情がより深く理解できますよ

阿部寛さんの演じる加賀恭一郎は、原作ファンからも「イメージ通り」と絶賛されました。

映像作品から入るのも、シリーズの魅力を知る良いきっかけになります。

よくある質問(FAQ)

加賀恭一郎シリーズの時系列と出版順は同じですか?

はい、基本的には同じです。

作品が発表された出版順に物語の時間も進んでいきます。

そのため、東野圭吾さんが描く主人公の成長を追いかけるには、記事でおすすめしている通り出版順に読むのが最適です。

この読む順番を守ることで、物語の時系列に沿って加賀恭一郎の人生を自然に体験できます。

シリーズの最高傑作はどの作品だと言われていますか?

多くのファンが最高傑作として挙げるのは、加賀自身の過去に迫る『祈りの幕が下りる時』や、家族の形を問いかける感動作『赤い指』です。

どちらもミステリーとしての完成度が高く、心を揺さぶる人間ドラマが面白いと評判でした。

ぜひご自身の目で読んで、お気に入りの一冊を見つけてみてください。

阿部寛さん主演のドラマや映画と小説では、話が違いますか?

物語の根幹は同じですが、映像化にあたり一部の登場人物や設定が変更されている部分もあります。

特に阿部寛さんが主演キャストを務めるドラマ『新参者』シリーズは、原作の雰囲気を大切にしつつ、映像ならではの魅力が加わりました。

小説を読んでから映像で答え合わせをするのも、映像を観てから原作で詳細な心理描写を味わうのも、どちらもおすすめです。

犯人が明かされない作品があると聞きましたが、本当ですか?

本当です。

『どちらかが彼女を殺した』と『私が彼を殺した』の2作品は、作中で犯人が名指しされません。

読者自身が物語に散りばめられたヒントから真相を推理する形式です。

加賀と一緒に犯人を突き止めるという、非常に面白い読書体験ができます。

ミステリーファンへの挑戦状ともいえる作品になっています。

加賀と従弟の松宮脩平はどんな関係なのですか?

2人は従兄弟であり、同じ刑事という職業の同僚という関係です。

当初、松宮脩平は偉大な刑事である伯父(加賀の父)を尊敬し、加賀には少し反発していました。

しかし、共に事件を捜査する中で次第に加賀を尊敬するようになります。

シリーズを通して変化していく2人の関係は、物語の見どころの一つです。

シリーズ最新作はどのような話ですか?

シリーズ最新作は、2024年7月に発売された『誰かが私を殺した』です。

この作品は、殺害された被害者自身が幽霊の視点となり、加賀たちの捜査を見守るというユニークな設定で物語が進みます。

ネタバレを避けてあらすじをお伝えすると、自分がなぜ殺されたのかを知らない主人公が、加賀の推理によって明らかになる衝撃の真相にたどり着くまでを描く物語です。

まとめ

東野圭吾さんの大人気ミステリー『加賀恭一郎シリーズ』の読む順番について解説しました。

この壮大な物語を最大限に味わう秘訣は、主人公・加賀恭一郎の成長と変化を追体験できる出版順で読むことです。

この記事を参考に、まずはシリーズの原点である第1作『卒業』から、加賀恭一郎が紡ぐ深い物語の世界を体験してみましょう。

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