【7巻】葬送のフリーレン｜アニメは原作のどこまで？何巻までか徹底解説

アニメ『葬送のフリーレン』の最終回が原作漫画のどこまで進んだのか、結論から申し上げますと単行本第7巻の第60話までとなります。

この記事では、アニメ視聴後の喪失感を埋めるために必要な原作の購入ガイドや、原作とアニメの表現の違い、そして決定した第2期の放送スケジュールについて詳しく解説しました。

『葬送のフリーレン』原作漫画とアニメ作品の基本概要

本作は魔王討伐後の世界を描くという斬新な切り口で読者を魅了し続けている後日譚ファンタジーです。

アニメ化を機にさらなる注目を集める本作の魅力を、まずは基礎知識として整理して解説します。

山田鐘人とアベツカサによる週刊少年サンデー連載作品

『葬送のフリーレン』とは、山田鐘人が原作を、アベツカサが作画を担当する週刊少年サンデー連載の漫画作品です。

2020年4月の連載開始から多くの読者に支持され、2025年3月時点での既刊は14巻を数えます。

項目	内容
タイトル	葬送のフリーレン
原作	山田鐘人
作画	アベツカサ
出版社	小学館
掲載誌	週刊少年サンデー
ジャンル	少年漫画｜ファンタジー

重厚なストーリーと繊細な絵が融合した本作は、週刊連載という過酷な環境の中で高いクオリティを維持し続けています。

累計発行部数3200万部突破などの社会的評価と受賞歴

社会的評価とは、発行部数や文学賞の受賞など、作品が客観的にどれだけ世間に認められたかを示す指標です。

本作は全世界でのシリーズ累計発行部数が3200万部を突破するという驚異的な記録を打ち立てています。

受賞年	受賞名
2021年	マンガ大賞2021 大賞
2021年	第25回手塚治虫文化賞 新生賞
2024年	第69回小学館漫画賞
2024年	第48回講談社漫画賞 少年部門

国内外で数々の賞を受賞している事実は、この作品が単なる娯楽を超えた普遍的な価値を持っていることの証明です。

アニメ放送範囲が原作単行本7巻の第60話までという事実

アニメ『葬送のフリーレン』の第1期全28話で映像化されたのは、原作コミックスにおける第7巻の第60話「旅立ちと別れ」までです。

項目	アニメ第1期の範囲
放送期間	2023年9月 – 2024年3月
話数	全28話
原作巻数	第1巻 – 第7巻
原作話数	第1話 – 第60話
最終エピソード	一級魔法使い試験編 完結

アニメ最終回がきりの良いタイミングで終わっているため、続きのストーリーを知りたい読者は第7巻の途中から読み進めることになります。

第1期最終回で描かれた一級魔法使い試験編の完結

一級魔法使い試験編とは、北部高原への通行許可を得るためにフリーレンとフェルンが挑んだ、魔法使い同士の高度な頭脳戦と実力伯仲のバトルが展開される長編エピソードです。

アニメ第28話のラストシーンでは、全12話に及ぶ試験編のエピローグとして、合格したフェルンがゼーリエから特権を授与され、シュタルクを加えた3人で再び旅立つ姿が描かれました。

アニメ最終回（第28話）の主要シーン
ゼーリエによる一級魔法使い合格者の面接と特権授与
フリーレンとゼーリエによる1000年ぶりの対話と別れ
デンケンやラヴィーネたち受験者との穏やかな別れの挨拶
恩師フランメの言葉を胸にオレオールを目指して出発する

長い試験編が完結し、魔法都市オイサーストを後にする場面は、第1期のフィナーレとして美しい余韻を残しました。

物語の区切りとして原作7巻途中までが映像化された経緯

物語の区切りとは、ストーリーの舞台や目的が切り替わるタイミングのことであり、アニメ制作においては視聴後の満足感を左右する重要な要素です。

原作単行本第7巻には第58話から第67話までの計10話が収録されていますが、アニメではその冒頭3話分のみを映像化し、残りの7話を未放送として残すことで、きりの良さを優先しました。

第60話での終了は、「一級魔法使い試験」という大きな山場を越えた安堵感と、これからの旅への期待感を両立させる最適な判断です。

映像版と原作における表現方法や演出の違いと共通点

アニメと漫画における最大の違いは、物語の内容そのものではなく、受け手に届けるための演出のアプローチにあります。

アニメーションは時間軸に沿って受動的に情報を受け取るメディアですが、漫画は読者が自分のペースでページをめくり、コマとコマの間の物語を想像しながら能動的に楽しむ媒体です。

それぞれのメディアが持つ特性によって、同じシーンでも受ける印象や感動の種類が異なります。

比較項目	アニメ版（マッドハウス制作）	原作漫画版（週刊少年サンデー連載）
ストーリー構成	原作に忠実で改変はほぼなし	アニメのベースとなるオリジナル
視覚的演出	魔法のエフェクトや動きが華やか	線画による繊細な表情や背景描写
時間と間	音楽と映像で固定された時間軸	読者の読む速度に委ねられる余白
音声情報	声優の演技や劇伴による没入感	文字情報のみで想像力が刺激される

物語の大筋やセリフは驚くほど一致しているため、どちらから入っても違和感なく作品世界へ没入できます。

しかし、戦闘シーンの迫力を重視するならアニメ、静かな心理描写をじっくり噛みしめたいなら漫画といったように、好みに応じて楽しみ方を分けることが可能です。

両方のメディアに触れることで、作品の解像度はさらに高まります。

マッドハウス制作によるアニメならではの映像美と音楽

「マッドハウス」とは、緻密な作画とダイナミックなアクション演出に定評がある日本屈指のアニメーション制作会社であり、本作の映像美を支える重要な存在です。

魔法の発動時に描かれる光の粒子の細やかさや、風に揺れる髪のなめらかな動きなど、静止画では表現しきれない「空気の動き」までが見事に映像化されています。

特に注目すべきは、Evan Call氏が手掛ける壮大な劇伴と映像のシンクロ率です。

全28話の放送を通じて、日常パートの穏やかな曲調から戦闘シーンの重厚なオーケストラまで、音楽がキャラクターの感情を雄弁に語っています。

フェルンが放つ魔法の重みや、フリーレンの圧倒的な魔力操作が、映像と音の相乗効果によって視聴者の心に深く刻み込まれました。

アニメ版は、視覚と聴覚の両方から情報を浴びるようなリッチな体験を提供してくれます。

原作ファンであっても、アニメを見て初めて気づく美しさや迫力が間違いなく存在する仕上がりです。

漫画版特有の繊細な心理描写とコマ割りによる間の表現

漫画表現における「間（ま）」とは、セリフのないコマやキャラクターの視線の動き、あるいは空白の背景などによって、読者に時間経過や隠された感情を想像させる重要な技法です。

作画担当のアベツカサ先生は、この「言葉にできない感情」を表情の微細な変化だけで描くことに長けており、読者はページをめくる手を止めてその意味を思索することになります。

現在累計発行部数3200万部を突破している原作漫画の人気の秘訣は、この独特の空気感にあります。

たとえば、ヒンメルがフリーレンに向ける眼差しの意味や、言葉少ななフェルンの内心などは、アニメでは一瞬で過ぎ去ってしまう場面でも、漫画であれば自分のペースで何度でも読み返すことが可能です。

派手なエフェクトがない分、キャラクターの内面により深く寄り添えるのが原作の強みと言えます。

アニメが「答え」を美しく提示してくれるメディアだとすれば、漫画は読者に「問い」を投げかけ、感情を共有させてくれるメディアです。

静寂の中に流れる感情の機微を味わいたい方にとって、原作漫画は最高の体験となります。

ストーリーの大幅な改変や重要な伏線カットがない安心感

原作ファンがアニメ化の際に最も懸念するのは、物語の改変や重要なエピソードの削除ですが、本作に関しては「完全準拠」と言って差し支えないほど原作に忠実な作りになっています。

アニメ制作スタッフの作品に対する深いリスペクトが感じられ、セリフの一言一句、背景の小物に至るまで丁寧に再現されています。

原作コミックス第1巻から第7巻の途中までのエピソードにおいて、物語の根幹に関わるような変更点は見当たりません。

したがって、アニメから入ったファンが原作を途中から読み始めたとしても、話が繋がらないといったトラブルは皆無です。

むしろ、アニメで描かれた世界観がそのまま漫画の中に広がっているため、違和感なく続きを楽しむことができます。

項目	アニメ版と原作版の共通点
メインストーリー	旅の目的や経由地などの展開は完全に一致
重要セリフ	名言や掛け合いはそのまま採用
キャラクター設定	性格や能力、関係性に変更なし
伏線の扱い	後の展開に関わる重要な要素は全て維持

アニメを観て「この続きを知りたい」と思ったなら、迷わず原作の続きを手に取ってください。

アニメで見届けたフリーレンたちの旅路は、そのまま漫画の世界へとスムーズに繋がっています。

2026年1月放送予定のアニメ第2期に関する最新情報

多くのファンが待ち望んでいたテレビアニメ『葬送のフリーレン』第2期の放送が、2026年1月より日本テレビ系列で開始されることが決定しました。

項目	第1期	第2期
放送時期	2023年9月 – 2024年3月	2026年1月 –
制作会社	マッドハウス	マッドハウス
監督	斎藤圭一郎	北川朋哉
シリーズ構成	鈴木智尋	鈴木智尋
音楽	Evan Call	Evan Call

放送開始に向けて、主要キャストや制作スタッフからの情報が順次公開され、期待が高まっています。

公式発表された第2期の放送時期と制作スタッフ情報

アニメーション制作は、第1期で圧倒的な映像美を作り上げた株式会社マッドハウスが引き続き担当します。

第2期では監督が斎藤圭一郎氏から北川朋哉氏へと交代になりますが、シリーズ構成の鈴木智尋氏や音楽のEvan Call氏など主要スタッフの多くが続投するため、作品の世界観は維持されます。

第2期の制作体制については以下の通りです。

役職	担当者名
原作	山田鐘人・アベツカサ
監督	北川朋哉
シリーズ構成	鈴木智尋
キャラクターデザイン	長澤礼子
音楽	Evan Call
アニメーション制作	マッドハウス

実績あるスタジオとスタッフが集結しており、第1期同様に原作の魅力を最大限に引き出したハイクオリティな映像が期待できます。

放送開始までの待機期間中に原作を読み進めるメリット

放送開始までの数ヶ月間を利用して原作漫画を読み進めることは、物語の理解をより深く立体的なものにします。

アニメで描かれる予定の「黄金郷のマハト編」などは複雑な人間関係や魔法理論が絡むため、あらかじめ漫画でストーリーの流れを把握しておくと、映像化された際のアクションや演出に集中できます。

待機期間に原作を読む主なメリットは以下の通りです。

メリット	詳細な理由
心理描写の補完	漫画特有の「間」やモノローグにより、キャラクターの感情を深く理解できる
伏線の発見	第2期で回収される伏線を事前に知ることで、アニメ視聴時の納得感が増す
ペースの自由	自分の好きなペースで読み進められるため、難解な魔法の解説もじっくり咀嚼できる

原作を予習として活用することで、2026年1月から始まるアニメ第2期を最高解像度で楽しむ準備が整います。

アニメの続きから楽しむために7巻を購入する推奨理由

アニメ放送終了後の物語をスムーズに追いかけるには、原作コミックス第7巻からの購入が最適解です。

巻数ごとの収録話数とアニメ対応範囲は以下の通りです。

項目	詳細
推奨巻数	原作コミックス第7巻
収録話数	第58話から第67話
アニメ範囲	第58話から第60話まで
未アニメ化	第61話から第67話まで

第7巻はアニメのクライマックスである「一級魔法使い試験編」の完結と、新たな旅立ちの両方を含んでいます。

したがって、アニメの余韻に浸りながら、違和感なく続きのストーリーへと移行できる構成になっています。

アニメ最終話直後の第61話「封魔鉱」が収録されている7巻

第61話「封魔鉱」とは、アニメ最終回で描かれた「旅立ちと別れ」の直後にあたる、原作第7巻の4話目に収録されているエピソードです。

第7巻には全10話が収録されており、そのうち後半の7割にあたる第61話から第67話までが完全な未アニメ化パートとなっています。

アニメを見終えた直後の読者は、最初の3話を振り返りとして楽しみつつ、ページをめくるごとに未知の冒険へと足を踏み入れることができます。

第7巻の収録エピソード内訳

話数	タイトル	状態
第58話	ゼーリエの直感	アニメ化済み
第59話	小さな人助け	アニメ化済み
第60話	旅立ちと別れ	アニメ化済み
第61話	封魔鉱	ここから続き
第62話	旅立ちの理由	未アニメ化
第63話	南側勇者	未アニメ化
第64話	剣の魔族	未アニメ化
第65話	エトワス山の秘湯	未アニメ化
第66話	好きな場所	未アニメ化
第67話	穏やかな時間	未アニメ化

ここからフリーレンたちは、北部高原へと歩を進め、より過酷で深遠な旅路を開始します。

黄金郷のマハト編などアニメ未放送エピソードへの期待

「黄金郷のマハト編」とは、七崩賢最強と謳われるマハトと人類の対峙を描く、原作ファンからの評価が高い長編エピソードです。

この第7巻から旅を再開することで、第9巻から本格的に開始されるマハト編や、その後の物語へ向けての伏線をいち早く回収できます。

アニメ第2期が放送される2026年1月を待たずに、デンケンなどのキャラクターが活躍する重厚なドラマを体験できるのは、原作読者の特権といえます。

今後の物語で期待される主要エピソード

エピソード名	概要
北部高原の旅	厳しい自然環境と魔物との戦闘
神技のレヴォルテ	新たな魔族との頭脳戦と総力戦
黄金郷のマハト編	デンケンの過去と七崩賢との因縁
女神の石碑編	過去の時間軸への介入とヒンメルとの再会

アニメ第2期の放送開始前に予習を済ませておくことで、映像化された際の感動がより層の厚いものとなります。

重複部分を含めて読み直すことで発見できる作品の奥深さ

アニメと原作が重複している第58話から第60話の3話分は、メディアごとの表現技法を比較する絶好の材料です。

マッドハウス制作のアニメ版は動きと音楽で感情を揺さぶりますが、原作漫画はコマ割りや静止画ならではの「間」を使って、キャラクターの微細な心の機微を表現しています。

特に一級魔法使い試験後のゼーリエとフランメのやり取りなどは、漫画版で読むことで、セリフの行間にある静寂や余韻をより強く感じ取ることができます。

アニメ版と原作漫画版の表現比較

比較項目	アニメ版	原作漫画版
戦闘描写	派手なエフェクトと連続的な動き	一瞬の静止画による緊張感と重み
感情表現	声優の演技とBGMによる情緒	表情の微妙な変化と吹き出しの間
情報量	映像美による世界観の補完	作者の手書き文字による補足情報

わずかな重複を恐れず第7巻を手に取ることで、作品世界への理解度はより深まり、ファンとしての満足度が向上します。

まとめ

アニメ『葬送のフリーレン』の全28話で描かれた物語は、原作漫画の第7巻・第60話までとなります。

アニメの美しい余韻に浸りながらフリーレンたちの新しい旅路を見届けるため、まずは第7巻を手に取ってページをめくってみてください。