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【ネタバレなし】小倉孝保『35年目のラブレター』のあらすじと感想|涙なしには読めない感動の実話

小倉孝保さんの『35年目のラブレター』は、64歳で文字を学び始めた夫と、それを見守る妻の実話に基づいた夫婦の愛の物語です。

35年間連れ添った妻へ感謝を伝えるために、7年もの歳月をかけて一文字ずつ想いを紡いだ夫のひたむきな姿は、読む人の心を温かい感動で満たします。

最近、パートナーと昔のように心が通い合っていない気がする…

管理人

この物語が、当たり前の日常に隠された幸せを思い出させてくれます

目次

小倉孝保『35年目のラブレター』という実話に基づく夫婦の愛の物語

この物語は、長い年月を共に歩んできた夫婦の、深く温かい愛情を描いたノンフィクションです。

何よりも心を打つのは、これが実際にあった出来事だという事実です。

64歳から文字を学び始めた夫のひたむきな姿と、それを静かに見守る妻。

二人の絆の物語は、私たちに大切なことを教えてくれます。

64歳から文字を学んだ夫のひたむきな想い

主人公の西畑保さんは、愛する妻・皎子(きょうこ)さんに自分の言葉で手紙を書きたいという一心で、文字を学ぶ決意をします。

驚くべきことに、学び始めたのは64歳になってからです。

そこから7年もの歳月をかけて、一文字ずつ懸命に言葉を紡いでいきます。

今から何かを始めるのに、年齢は関係ないのですね

管理人

ええ、想いの強さが大切だということを教えてくれます

彼の行動は、ただ文字を習得することが目的ではありません。

その根底には、妻への純粋で深い愛情がありました。

長年連れ添った妻への感謝を伝えるための決意

保さんがラブレターを書こうと決めたのは、長年連れ添ってくれた妻へ、心の底からの感謝を伝えたかったからです。

結婚してから35年間、当たり前のようにそばにいてくれた存在の大きさを、自分の手で書いた文字で表現したいと強く願いました。

当たり前になりすぎて、感謝の言葉を忘れがちかもしれません

管理人

この本を読むと、素直な気持ちを伝えたくなりますよ

その決意は、夫婦が積み重ねてきた時間の重みと、言葉にできないほどの深い絆を物語っています。

忘れかけていた素直な気持ちを思い出させてくれる一冊

『35年目のラブレター』は、読む人の心にそっと寄り添い、温かい感動を与えてくれる一冊です。

日々の忙しさの中でつい後回しにしてしまう、大切な人への「ありがとう」という素直な気持ちを伝えることの尊さを、改めて気づかせてくれます。

私もパートナーに、もっと気持ちを伝えてみようかしら

管理人

きっと、この物語があなたの背中を押してくれます

読み終えた後には、きっとあなたの心にも優しい光が灯り、身近な人との関係をより一層大切にしたいと感じるはずです。

涙なしには読めない『35年目のラブレター』のあらすじ

この物語は、実在する夫婦の愛と絆を描いたノンフィクションです。

文字が書けないという秘密を抱えた夫が、長年連れ添った愛する妻へ感謝を伝えるために、64歳から学び始める姿には胸を打たれます。

それでは、物語の心温まるあらすじを登場人物の紹介から順に見ていきましょう。

主な登場人物、西畑保と妻・皎子の紹介

この物語の主人公は、実在の人物である西畑保さんと、その妻・皎子(きょうこ)さんです。

フィクションではなく、二人が実際に歩んできた人生が描かれているからこそ、一つひとつの言葉が深く心に響きます。

保さんは幼少期の貧しい家庭環境といじめが原因で学校へ通えず、文字の読み書きができないまま大人になりました。

そんな保さんを、妻の皎子さんは何も知らずに、そして事実を知った後も変わらぬ愛で支え続けます。

二人の間にある静かで揺るぎない絆が、この物語全体を温かい光で包み込んでいます。

愛する妻にも打ち明けられなかった秘密

保さんは、人生で最も大切な存在である妻の皎子さんにも、「文字の読み書きができない」という事実を打ち明けられずにいました。

自分の名前さえ書けないというコンプレックスを、何十年も一人で抱えながら生活してきたのです。

しかしある出来事がきっかけで、保さんはついに皎子さんへ長年の秘密を告白します。

その告白は、二人の関係をより一層深いものへと変えていく転機となりました。

長年連れ添った奥さんは、その事実を知ってどう思ったのかしら…

管理人

驚きながらも、すべてを受け止めて優しく支え続けたんですよ

夫の告白を静かに受け止めた皎子さんの深い愛情があったからこそ、保さんは新たな一歩を踏み出す決意ができたのです。

夜間中学での学びと7年越しのラブレターの完成

長年勤めた寿司屋を64歳で退職した保さんは、妻への感謝を手紙で伝えるという目標を掲げます。

そのために、勇気を出して夜間中学の門を叩きました

保さんは「あいうえお」の書き方から学び始め、実に7年もの歳月をかけて、ついに皎子さんへのラブレターを完成させます。

たどたどしい文字で、一文字一文字に心を込めて綴られた手紙には、これまでの感謝の気持ちが溢れていました。

7年という長い時間をかけてでも伝えたい想いがあったのです。

そのひたむきな姿が、私たちの心を強く打ちます。

物語のモデルとなった夫婦の感動的な実話

『35年目のラブレター』は、作り話ではありません。

西畑保さんと皎子さんという夫婦が実際に生きた証を描いた、感動的なノンフィクションです。

ラブレターを完成させた後も、保さんは毎年クリスマスに皎子さんへ手紙を贈るようになりました。

しかし、4通目の手紙を渡す直前、最愛の妻・皎子さんは天国へと旅立ってしまいます。

この事実は、物語に切なさと深い余韻を与えています。

生涯をかけて貫いた妻への愛、そしてその想いに応え続けた妻の優しさが、この実話を読むすべての人の涙を誘うのです。

読者の心に響く感想と口コミの数々

この本が多くの人の心を掴むのは、物語が実話であるという事実だけではありません。

読んだ人が自身の人生や大切な人との関係を重ね合わせ、深く共感できる点にあります。

「当たり前の日常の幸せ」への気づき

本作は、私たちが普段当たり前だと思っている日常が、いかに尊く、幸せなものであるかを思い出させてくれます。

夫の保さんが7年という長い歳月をかけて、一文字ずつ想いを紡いでいく姿は、言葉を交わし、気持ちを伝え合える日常の奇跡を浮き彫りにするのです。

毎日同じことの繰り返しで、少し退屈に感じてしまう…

管理人

この物語を読むと、隣にいる人の存在がもっと愛おしくなりますよ

読者からは「何気ない毎日が宝物のように思えた」「朝、顔を合わせて『おはよう』と言えることの幸せを噛みしめた」といった声が寄せられており、日々の生活への感謝の念を呼び起こします。

パートナーへの感謝を伝えたくなるという声

長年連れ添った夫婦の深い愛情を描いたこの物語は、自分のパートナーへの感謝の気持ちを再確認させてくれるきっかけになります。

保さんが妻の皎子さんのためにひたむきに努力する姿や、すべてを受け入れて支え続ける皎子さんの優しさに触れることで、多くの読者が自身の夫婦関係を振り返っています

「読み終えてすぐに、パートナーに『いつもありがとう』と伝えたくなった」「口下手な自分でも、素直な気持ちを伝える勇気をもらえた」といった感想が多く見られ、大切な人との絆をより一層深める力を持った一冊です。

読書感想文の題材にも適した心温まる内容

この作品は、大人が感動するだけでなく、若い世代が「学ぶことの意義」や「想いを伝えることの大切さ」を考える上で、素晴らしい題材となります。

小学校2年生で学ぶことを諦めざるを得なかった主人公が、再び学び始める姿は、困難に立ち向かう勇気と、いくつになっても挑戦できることの素晴らしさを教えてくれます。

子どもにも何か心に残る本を読ませたいな

管理人

親子で読んで、感想を話し合うのも素敵な時間になりますね

そのため、中学生や高校生の読書感想文にも適しています。

人を思いやる心や、目標に向かって努力し続ける姿勢など、普遍的なテーマについて深く考察する良い機会になるでしょう。

映画化情報と注目の豪華キャスト

この感動の実話は映画化され、より多くの人々の心に届くことになります。

物語の世界観を彩る豪華なキャスト陣と、心に響く主題歌に注目が集まっています。

映画を通して、文字に込められたひたむきな愛と夫婦の絆がどのように描かれるのか、公開が今から待ち遠しいです。

2025年3月7日の全国公開

『35年目のラブレター』の映画は、2025年3月7日に全国の劇場で公開されます。

監督と脚本は、映画『キサラギ』やドラマ『アットホーム・ダッド』などを手がけた塚本連平が担当します。

書籍で描かれた感動的な物語が、映像ならではの表現でどのようにスクリーンに映し出されるのか、期待が高まります。

映画も観てみたいですね

管理人

豪華キャストが演じることで、物語の感動がより深く心に刻まれます

心温まる夫婦の愛の物語を、ぜひ劇場で体感してください。

主演の笑福亭鶴瓶と原田知世

物語の主人公である西畑保役を笑福亭鶴瓶が、妻の皎子役を原田知世が演じます

二人は、長年連れ添った夫婦の深い愛情と揺るぎない絆を表現します。

人情味あふれる笑福亭鶴瓶の温かい演技と、透明感のある佇まいが魅力の原田知世のコンビネーションは、まさに原作のイメージそのものです。

二人が紡ぎ出す空気感が、物語に静かで深い感動を与えてくれます。

この二人なら、きっと素敵な夫婦を演じてくれるでしょう

管理人

ベテラン俳優二人の演技が、観る人の心を優しく包み込みます

スクリーンに映し出される二人の姿から、長年連れ添った夫婦の穏やかで温かい日常が伝わってきます。

青年時代を演じる重岡大毅と上白石萌音

保と皎子の若き日、物語の始まりである青年時代を演じるのは、重岡大毅と上白石萌音です。

二人の出会いから夫婦になるまでの初々しい日々が描かれます。

演技力に定評のある二人が、希望に満ちた若者たちの純粋な想いを瑞々しく演じます。

後のラブレターへと繋がる物語の原点が、この青年時代のシーンに詰まっています。

若い頃のエピソードも気になります

管理人

二人の純粋な恋模様が、物語の感動を一層引き立てます

主演の二人へと繋がる、若き日の物語が作品にさらなる深みをもたらします。

秦基博が手がける主題歌「ずっと作りかけのラブソング」

映画の主題歌は、シンガーソングライターの秦基博が書き下ろした「ずっと作りかけのラブソング」に決定しました。

物語のテーマに寄り添った、温かくも切ない楽曲です。

7年もの歳月をかけて一途に手紙を書き続けた保の想いと、秦基博の優しく心に響く歌声が見事に重なり合います。

映画のラストを飾り、物語の余韻を深く心に残してくれます。

秦基博さんの歌声は、この物語にぴったりですね

管理人

映画の感動を、その歌声が優しく包み込んでくれるはずです

物語の世界観と一体になった主題歌が、観る人の涙を誘います。

『35年目のラブレター』の書籍情報

この感動的な物語をより深く味わうために、まずは書籍の基本的な情報を把握しておきましょう。

著者や出版社、本の形態について知ることで、作品への理解がさらに深まります。

著者・小倉孝保のプロフィール

本作の著者である小倉孝保さんは、長年ジャーナリストとして活躍してきたノンフィクション作家です。

毎日新聞社の記者として海外特派員などを歴任し、その豊富な取材経験を活かして、事実に基づいた人間の内面に迫る作品を数多く発表しています。

どんな人が書いた本なのかしら?

管理人

事実を丹念に取材するジャーナリストだからこそ描ける、感動の物語です

ジャーナリストならではの視点が、この実話に深い奥行きと真実味を与えています。

出版社・講談社からの刊行

『35年目のラブレター』を出版しているのは、日本を代表する総合出版社の一つである講談社です。

創業から110年以上の歴史を持ち、文芸書からコミック、雑誌、実用書まで、幅広いジャンルの出版物を世に送り出しています。

多くの読者から信頼される講談社から刊行されている点も、本書を手に取る上での安心材料になります。

単行本と文庫版それぞれの発売日

本作は、ご自宅でじっくり読める単行本と、持ち運びに便利な文庫版の2つの形態で発行されています。

単行本は2024年4月18日に発売され、多くの方に読まれてきました。

単行本と文庫版、どっちがいいかな?

管理人

ご自宅でじっくり感動に浸りたいなら単行本、外出先で読みたいなら文庫版がおすすめです

ご自身の読書スタイルに合わせて、最適な一冊を選んでこの感動の物語に触れてみてください。

よくある質問(FAQ)

この物語は実話とのことですが、どこまでが本当の話なのですか?

この物語は、著者の小倉孝保さんが主人公のモデルとなった西畑保さんご本人や、その関係者へ丁寧な取材を行って書き上げたノンフィクションです。

物語の根幹となる出来事や登場人物の想いは事実に忠実であり、脚色を最小限に抑えているため、より深く心に響きます。

主人公が文字を学んだ「夜間中学」とは、どのような場所なのでしょうか?

夜間中学とは、様々な事情で義務教育を終えられなかった人や、日本で学びたい外国籍の人などが通う公立の中学校です。

年齢に関係なく、誰もが学び直す機会を得られる場所で、西畑保さんのように学びへの情熱を持った多くの方が学んでいます。

読書感想文の題材におすすめなのはなぜですか?

この作品には、「学ぶことの意味」や「想いを伝える大切さ」、「困難に立ち向かう勇気」といった普遍的なテーマが描かれているからです。

主人公のひたむきな生き方を通して、人との絆や愛情について深く考えるきっかけを与えてくれるため、読書感想文に最適です。

映画は原作に忠実に作られているのでしょうか?

映画は、原作の感動的な実話を基に、笑福亭鶴瓶さんや原田知世さんをはじめとする豪華キャストによって描かれます。

塚本連平監督が脚本も手掛けており、原作の持つ温かいメッセージを大切にしながら、映像ならではの表現で物語の魅力を最大限に引き出しています。

文庫版と単行本では、内容に違いはありますか?

物語の内容自体に大きな違いはありません。

単行本は文字が大きく読みやすいという特徴があり、講談社から出ている文庫版はコンパクトで持ち運びやすいのが利点です。

ご自身の読書スタイルに合わせて、手に取りやすい方を選ぶとよいでしょう。

なぜ「35年目のラブレター」というタイトルなのですか?

主人公の西畑保さんが、結婚してから35年という節目に、愛する妻へ初めて手紙を書くことを決意したことに由来します。

長年伝えられなかった感謝の気持ちが、35年という歳月を経てようやく言葉になったという、夫婦の愛の歴史を象徴するタイトルなのです。

まとめ

この記事では、小倉孝保さんの著書『35年目のラブレター』のあらすじや感想、映画化情報などを解説しました。

この物語の最も心を打つ点は、64歳から7年もの歳月をかけて、愛する妻へ感謝の手紙を書き上げた夫のひたむきな姿が実話であることです。

日々の生活の中で忘れがちな大切な人への想いを再確認したい方は、ぜひこの感動の物語に触れてみてください。

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