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変な絵|ユキの罪ネタバレ|本当の犯人と最後の絵が示す衝撃の真相

小説『変な絵』におけるユキの罪の真相は、彼女自身に罪は一切なく、本当の犯人は義母の今野直美であることです。

ブログに残された言葉や9枚の絵に隠された伏線を読み解くと、一連の事件の裏には歪んだ母性愛という恐ろしい動機があったことがわかります。

ユキに罪はないのに、なぜブログに「あなたの罪」と書かれていたの?

あれは夫が、妻ではなく実の母親に向けて遺した告発の言葉だったのです

目次

ユキに罪はなく真犯人は義母の今野直美

物語の核心である「ユキの罪」の真相は、ユキ自身に罪は一切なく、本当の犯人は夫の母である今野直美です。

ブログに残された「あなたの罪」という言葉は読者を巧みに誘導する罠であり、物語に散りばめられた伏線を一つずつ丁寧に拾い上げることで、全ての事件が今野直美という一点に繋がっていきます。

一見すると複雑な人間関係に見えますが、すべての悲劇の中心には今野直美の存在があります。

彼女の歪んだ愛情が、登場人物たちを不幸の渦に巻き込んでいったのです。

夫がブログに遺した「あなたの罪」の本当の意味

夫・武司がブログの最後に記した「あなたの罪」という一文は、亡き妻ユキではなく、母である今野直美に向けて書かれた告発の言葉です。

多くの読者がこの部分で、ユキが何か罪を犯したのではないかと誤解してしまいますが、これは物語の最大のトリックといえます。

当初、武司は最愛の母を信じきっていました。

しかし、ユキが命がけで遺した5枚の絵の謎を解き明かす過程で、妻を殺害した犯人が実の母であるという恐ろしい真相にたどり着いてしまったのです。

信じていた母に裏切られた彼の絶望は、計り知れません。

ブログの言葉は、誰にも言えない苦しみの叫びだったんだね…

はい、母への最後のメッセージであり、彼の絶望の深さを物語っています。

つまり、ブログに残された言葉は、母の罪を直接告発することもできず、かといって許すこともできない武司の、苦悩と絶望から生まれた最後のメッセージだったのです。

変な絵におけるユキの罪の真相は、彼女の無実を証明すると同時に、家族の悲劇を浮き彫りにします。

すべての事件の犯人である今野直美

物語で発生する複数の殺人事件は、すべて今野直美による単独犯行です。

彼女は助産師としての知識を悪用し、自身の目的を達成するためには手段を選ばない冷酷な人物でした。

その犯行は長年にわたり、合計4件もの殺人を犯しています。

最初は自身の夫、次に真相に近づいた記者、そして最後は息子の妻であるユキの命まで奪いました。

これらの事件は、すべてが独立しているように見せかけられていましたが、背後には常に直美の存在がありました。

彼女の犯行は計画的かつ巧妙で、長期間にわたって発覚しませんでした。

この事実が、今野直美という人物の異常性と物語の恐ろしさを際立たせています。

犯行動機となった歪んだ母性愛

今野直美の一連の犯行の根底にある動機は、愛情と呼ぶにはあまりにも異質な「歪んだ母性愛」でした。

その原点は、彼女自身が幼少期に実母から虐待を受け、殺害したという壮絶な過去にあります。

この経験から、「弱いものを守るためなら攻撃も厭わない」という極端な思考が形成されました。

当初は息子・武司を守るための行動でしたが、次第にそれは息子や孫を自分の所有物と見なす異常な独占欲へと変貌します。

特に、息子の妻ユキが妊娠したことで「孫を自分のものにしたい」という欲望が暴走し、ユキ殺害という凶行に至りました。

自分の子どもや孫が可愛い気持ちはわかるけど、殺すなんて信じられない…

彼女にとって、ユキは愛する孫を奪うかもしれない「敵」であり、排除すべき存在だったのです。

プロローグで示唆された「尖った枝の木」の絵は、まさに彼女の攻撃性を象徴していました。

今野直美の動機は、純粋な母性などではなく、自己満足と支配欲を満たすための身勝手なものでしかなかったのです。

真相に気づき絶望した夫・武司の結末

ブログの管理人であった夫・武司は、愛する妻ユキを殺害したのが、信頼していた実の母・今野直美であるという耐え難い真実に直面します。

彼は、ユキが死の間際にブログへ投稿した5枚の絵に隠されたダイイングメッセージを解読したことで、この残酷な事実にたどり着きました。

ユキが遺した絵は、特定の順番で重ね合わせることで一枚の絵が完成する仕掛けになっていました。

そして完成した絵は「老婆(直美)が妊婦(ユキ)の腹を裂いて赤ん坊を取り出す」という、自らが殺される未来を克明に描いたものだったのです。

この絵が、武司に母の罪を確信させました。

真相を知った武司は、その後どうなったの?

母を告発することもできず、すべてに絶望した彼は自ら命を絶つという悲劇的な結末を選びました。

武司の自殺理由は、母への怒り、妻を守れなかった後悔、そして誰にも真実を打ち明けられない孤独感からくる絶望でした。

ブログに「あなたの罪」という言葉を残すことだけが、彼にできた唯一の抵抗であり、悲痛な叫びだったのです。

物語の全貌を紐解く9枚の変な絵と隠された意味

この物語の謎を解き明かす上で、9枚の絵が持つ意味を理解することが最も重要です。

それぞれ異なる人物によって描かれた絵は、一見すると無関係に見えますが、そのすべてが核心人物である今野直美の狂気を浮かび上がらせるためのピースとして機能します。

これら9枚の絵に込められたメッセージを一つずつ丁寧に読み解くことで、バラバラだった事件の点が線で繋がり、恐ろしい事件の全貌が見えてくるのです。

ユキが遺したダイイングメッセージ「5枚の絵」

夫・武司のブログに残された5枚の絵は、妻ユキが自らの死を予期して遺したダイイングメッセージです。

外部と自由に連絡を取れない監視下にあったユキは、イラストレーターとしての技術を使い、5枚の絵を重ね合わせることで真実が浮かび上がるという巧妙な仕掛けを施しました。

なぜ誰もこの絵の意図に気づけなかったの?

一見すると普通の家族の絵に見えるため、その裏に隠された恐ろしいメッセージを誰も想像できなかったのです

この絵の謎が解き明かされたとき、読者はユキが決して罪人ではなく、命がけで真実を伝えようとした被害者であったことを知ります。

重ねると浮かび上がる「老婆が妊婦の腹を裂く絵」

5枚の絵のうち、最初の3枚(①〜③)を重ね合わせると「老婆が妊婦の腹を裂き、赤ん坊を取り出す」という衝撃的な絵が完成します。

これは、助産師である義母・今野直美が、妊娠中のユキ(妊婦)を殺害し、お腹の子(孫)を奪おうとしている未来を克明に描いた告発です。

ユキは、直美の歪んだ愛情と殺意に気づきながらも、誰にも助けを求められない絶望的な状況を絵に託したのです。

息子の未来を願った「父と子が歩く絵」

残りの2枚の絵(④・⑤)は、ユキの息子への愛情が込められた希望の絵です。

この2枚を重ね合わせると「父である武司と、成長した息子が2人で仲良く歩いている姿」が浮かび上がります。

どうして未来の絵を描いたんだろう?

自分が亡くなった後も、愛する夫と息子が幸せに生きてほしいという、ユキの切なる願いが込められているのです

自分が殺される未来を描いた告発の絵とは対照的に、この絵はユキの母親としての深い愛情を示しており、物語の悲劇性を一層際立たせています。

少年が描いた「母の墓の絵」

物語の第二章に登場する少年・優太が描いた「灰色に塗りつぶされたマンションの絵」は、現在の母親である直美が実母ではないことを示す重要なヒントです。

当初、この絵は優太が亡き母親(ユキ)の墓を描こうとしたものでした。

つまり、優太は直美を「お母さん」と呼びながらも、心のどこかで本当の母親ではないと認識していたことを示唆しています。

この無邪気な子供の絵が、今野家の歪んだ関係性と、隠された過去の事件へと繋がる伏線となっています。

アリバイ工作に使われた「山並みの絵」

「山並みの絵」は、犯人である今野直美が、自身の夫・三浦義春と記者・岩田俊介を殺害した際に偽装工作として使った絵です。

2つの事件現場には、被害者が描いたとは思えない稚拙な山並みの絵が残されていました。

これは、直美が被害者の手を後ろ手に縛り、無理やり描かせたもので、被害者が絵を描いた後に自殺や事故に遭ったかのように見せかけるためのアリバイ工作でした。

なぜ夫はアリバイ工作に協力したの?

自分が殺された後、息子の武司が殺人犯の母親と二人きりになることを恐れ、事件を隠蔽するために協力したのです

夫の息子を想う最後の愛情が、結果的に直美の次の犯行を可能にしてしまったという皮肉な結末を迎えます。

犯人の異常性を示すプロローグの「少女の絵」

物語の冒頭で示される「ドアのない家と尖った枝を持つ少女の絵」は、犯人・今野直美の原点と、その異常な精神性を象徴しています。

この絵は、11歳で実の母親を殺害した少女時代の直美が描いたものです。

心理学者は当初、更生の兆しと分析しましたが、後に「尖った枝」が他者への攻撃性を示すことに気づきます。

直美の犯行動機の根源である「弱いものを守るためなら攻撃も厭わない」という歪んだ母性は、この一枚の絵にすべて集約されているのです。

歪んだ母性が引き起こした事件の相関図

物語で起こるすべての事件は、核心人物である今野直美の歪んだ母性愛が引き金となっています。

彼女の異常な独占欲が、夫、記者、そして息子の妻という複数の人物の命を奪う惨劇へと繋がりました。

この複雑に絡み合った人間関係を理解することが、物語の恐ろしさを深く知るための鍵となります。

核心人物「今野直美」の正体と生い立ち

今野直美は、一連の殺人事件の犯人であり、歪んだ母性を持つ元助産師です。

物語は、彼女の過去の事件から始まっています。

彼女の異常性は、その壮絶な生い立ちに根差していました。

11歳の時、母親からの虐待に耐えかねて殺害した過去を持ち、「弱いものを守るためなら攻撃も厭わない」という歪んだ正義感を抱くようになります。

プロローグで出てきた少女が、まさか全ての事件の犯人だったなんて…

その通りです。物語の冒頭に、最大の伏線が隠されていたのです。

この幼少期の経験が、彼女を後の連続殺人へと駆り立てる根本的な原因となりました。

最初の夫「三浦義春」の殺害

今野直美が引き起こした最初の殺人は、夫である三浦義春に対するものでした。

動機は、息子・武司への厳しい躾から守るためという、歪んだ愛情によるものです。

1992年、直美は息子への厳しい教育を虐待と捉え、夫の殺害を決意します。

殺害される直前、三浦は直美が犯人だと気づきながらも、息子が一人になることを案じ、彼女のアリバイ工作となる「山並みの絵」を遺しました。

この事件は、直美の狂気的な行動の始まりを告げるものでした。

真相に近づいた記者「岩田俊介」の殺害

夫を殺害した後も、直美の犯行は止まりません。

次の標的は、夫殺害の真相に近づいた新聞記者・岩田俊介でした。

三浦義春殺害事件から3年後の1995年、夫の教え子であった岩田は、事件の真相に肉薄します。

口封じのため、直美は岩田と事件を知る夫の友人・豊川信夫を殺害し、豊川が連続殺人犯であるかのように遺書を偽装しました。

自分の罪を隠蔽するためなら、無関係の人間さえも手にかける直美の冷酷さが表れています。

息子の妻「ユキ」の巧妙な殺害方法

物語の読者を最も混乱させる「ユキの罪」ですが、その真相は直美によるユキの殺害です。

助産師としての知識を悪用した巧妙な手口が使われました。

2009年、直美は孫を自分の手で育てたいという異常な独占欲から、息子の妻であるユキの殺害を計画します。

妊娠中で高血圧だったユキに、塩入りのカプセルを薬と偽って飲ませ続け、出産時に血圧を急上昇させて死に至らしめたのです。

そんな殺害方法、普通は気づけないですよね…。

だからこそユキは、誰にも相談できず絵でメッセージを遺すしかなかったのです。

この犯行は、彼女の歪んだ母性愛が最も恐ろしい形で現れた事件と言えます。

被害者ユキが義母から逃げなかった理由の考察

ユキは義母の殺意に気づきながら、なぜ逃げなかったのか。

物語でははっきりと語られていませんが、殺害されるという確実な証拠がなく、誰にも相談できなかったことが大きな理由と考えられます。

夫の武司は母親である直美を心から信頼しており、ユキが相談しても信じてもらえなかった可能性が高いです。

孤立無援の状況に追い込まれたユキは、ブログに「5枚の絵」を投稿することだけが、真相を伝える唯一の手段でした。

小説『変な絵』の概要と読者の評価

『変な絵』は、ただのミステリー小説ではありません。

物語の随所に散りばめられた緻密な伏線と、すべてが繋がった時に明らかになる衝撃的な結末が、多くの読者の心を掴んで離さない魅力となっています。

この見出しでは、作品の基本的な情報から、読了者が感じたリアルな感想やメディア展開まで、小説『変な絵』の全体像を解説します。

ウェブライター雨穴によるミステリー作品

本作の著者は、ウェブライターやYouTuberとしても活動する覆面のホラー作家・雨穴です。

その正体は明かされていませんが、インターネットを駆使した独自の作風で多くのファンを獲得しています。

小説は2022年10月の刊行から人気を博し、2024年10月時点で累計発行部数は100万部を突破しました。

YouTubeで公開された第一章の動画は、2024年3月時点で410万回以上再生されるなど、出版界にとどまらない注目を集めています。

雨穴さんの他の作品も気になるな…

前作『変な家』も大人気で、一部の登場人物が共通しているのでおすすめですよ

この作品は単なる小説に留まらず、動画や音楽など多様なメディアで展開されており、現代的なアプローチが多くの人々を惹きつけているのです。

各章で繋がる伏線と衝撃のラスト

『変な絵』の物語は、一見すると無関係に見える複数の章が、最終章で一つの恐ろしい事件へと収束していく構成が大きな特徴です。

各章で提示される「変な絵」が、事件の真相を解き明かす重要な鍵となります。

物語全体を通して登場する9枚の絵には、それぞれ隠された意味が存在します。

読者は探偵のように絵の謎を追いながら、少しずつ真相に近づいていく感覚を味わえます。

読み返すと、最初の章からヒントがたくさん隠されていて驚くよね

そうなんです、全ての絵と出来事が計算され尽くした伏線になっています

物語の緻密な構成と、最後に全ての伏線が回収される見事な展開が、読者に深い満足感と戦慄を与える大きな魅力です。

読了者の感想と口コミ

実際にこの小説を読んだ人々からは、伏線回収の見事さと、登場人物が抱える狂気に対する衝撃を語る声が数多く寄せられています。

特に、バラバラだと思っていた各章の物語が一つに繋がる瞬間や、絵に隠された本当の意味が明らかになる場面では、多くの読者が鳥肌が立つほどの驚きを感じています。

1つ1つの章が繋がっていて、ページをめくる手が止まらなかった!面白すぎる!伏線もしっかりと回収されてスッキリする。

https://ciatr.jp/topics/324377

ユキが殺された?犯した罪?ただの幸せそうな人物画が少しずつ奇妙な謎と真実を紡ぐ展開にゾクリとしてしまいます

https://ciatr.jp/topics/324377

ぜーんぶ直美がやったって事だったのか……。狂気的すぎる母性にゾッとした。

https://ciatr.jp/topics/324377

話の最初から最後までの伏線回収がお見事、あぁそこも繋がっているのね…と感心しつつ鳥肌立ちつつ読み進めることができました。

https://waylat272.com/syoseki/bungei/hennnaart.html

みんなもやっぱり、直美の狂気にゾッとしたんだな…

共感する声がとても多いですね、それだけ人物描写が巧みだということです

これらの感想からも分かるように、本作は多くの読者に忘れがたい強烈な印象を残す、完成度の高いミステリー作品であるといえます。

漫画版や海外でのメディア展開

『変な絵』の物語は小説だけに留まらず、様々なメディアで展開されています。

特に、原作の持つ不気味な雰囲気を視覚的な表現で楽しめる漫画版も人気を博しています

その人気は国内に留まらず、2025年1月には英語版『Strange Pictures』がイギリスとアメリカで発売されました。

作者である雨穴自身が、本作を題材にしたロックオペラを制作してYouTubeで公開するなど、多角的な展開を見せています。

漫画だと、あの不気味な絵がもっと怖く見えそう…

はい、絵の持つ不気味さがよりダイレクトに伝わってきて、新たな発見がありますよ

小説の枠を超えて様々な形で楽しまれている事実は、本作が世界中の人々を惹きつける普遍的な面白さを持っていることの証明です。

よくある質問(FAQ)

ブログの最後に出てくる「あなたは誰」とは、誰への言葉ですか?

あれは夫の武司(七篠レン)が、母である今野直美の罪を知り、信じていた母親像が崩壊したことによる問いかけです。

彼が知っていた優しい母ではなく、殺人者としての顔を持つ「あなたは一体誰なんだ」という絶望と混乱を表しています。

もし夫の武司が自殺しなければ、物語はどうなっていたでしょうか?

これは一つの考察ですが、もし武司が生きていれば、母の罪を告発した可能性がありました。

しかし、母への愛情と妻への罪悪感に板挟みとなり、真実を公にすることは非常に困難だったはずです。

彼の死は、この物語の悲劇性を深める重要な要素となっています。

今野直美がユキ殺害を決意した、直接のきっかけは何だったのですか?

ユキが妊娠したことが、犯行の直接的なきっかけとなりました。

今野直美の歪んだ母性は、孫である優太を完全に自分の支配下に置きたいという独占欲に繋がりました。

その欲望を叶える上で、実の母親であるユキの存在は邪魔であり、排除すべき対象だったのです。

ユキの死後、孫の優太はその後どうなったのでしょうか?

物語の中で、優太のその後の人生は明確に描かれていません。

しかし、祖母である今野直美が逮捕されたため、全ての保護者を失った彼が、過酷な運命を背負うことになったのは事実です。

この結末が、物語の悲しさを一層際立たせます。

最初の夫・三浦義春は、なぜ息子を守るために警察へ通報しなかったのですか?

自分が殺された後に、息子の武司が「殺人犯の母親」と二人きりで生きていく状況を恐れたためです。

彼は直美の犯行を隠蔽し、事件を公にしないことで息子を守ろうとしました。

その結果、自己犠牲の形でアリバイ工作に協力したのです。

物語のプロローグの絵には、どのような伏線が隠されていたのですか?

プロローグの絵は、犯人・今野直美の異常性を象徴する最大の伏線でした。

ドアのない家は虐待による逃げ場のない心境を、そして「尖った枝の木」は彼女が持つ「守るためなら他者を傷つける」という攻撃的な本質を示唆します。

この絵が、全ての事件の根源を解き明かす鍵となるのです。

まとめ

この記事では、小説『変な絵』におけるユキの罪の真相を解説しました。

物語の核心は、ユキに罪はなく、すべての事件の真犯人は義母の今野直美であるという衝撃の事実にあります。

物語に散りばめられた伏線の意味がわかると、作品をより深く味わえます。

ぜひもう一度、本書を手に取って読み返してみてください。

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