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【2025年版】中山七里 岬洋介シリーズの読む順番|刊行順とあらすじ一覧

中山七里さんの人気小説「岬洋介シリーズ」を最大限に楽しむためには、どの作品から読むかという順番が非常に重要です。

この記事では、シリーズの魅力を余すことなく味わえる刊行順に沿った全作品のあらすじを、最新刊の情報とあわせてわかりやすく紹介します。

読む順番を間違えて、物語の面白さを半減させたくないな…

ご安心ください、この記事が最適な読書の道しるべになりますよ

目次

岬洋介シリーズのおすすめの読む順番

中山七里さんが描く「岬洋介シリーズ」は、魅力的なキャラクターと音楽が織りなす傑作ミステリーです。

このシリーズの面白さを余すことなく体験するには、読む順番がとても重要になります。

物語を深く味わえる刊行順と、登場人物の成長を追体験できる時系列の楽しみ方を紹介します。

物語を深く味わうための刊行順

岬洋介シリーズを初めて読むなら、物語が発表された順番(刊行順)で読み進めるのが最適です。

各作品は独立した事件を扱っているため、どの巻からでも楽しむことはできます。

しかし、シリーズ全体を通して登場人物の関係性が少しずつ変化し、過去の出来事が伏線として後の物語に影響を与えるため、刊行順に読むことで物語の深みやキャラクターの心情の機微を余すところなく味わえます

刊行順で読まないと、話がわからなくなりますか?

1作ごとに事件は完結するので楽しめますが、刊行順ならより深く味わえますよ。

まずはシリーズ第1作『さよならドビュッシー』から手に取ってみてください。

天才ピアニスト探偵・岬洋介が誕生した瞬間から、彼の活躍を追いかけることができます。

登場人物の成長を追う時系列の楽しみ

このシリーズのもう一つの魅力は、主人公・岬洋介をはじめとする登場人物たちの成長物語として楽しめる点です。

物語の中の時間軸(時系列)は、基本的に刊行順と一致しています。

そのため、順番通りに読み進めることで、彼のピアニストとしての葛藤や、過去の出来事を乗り越えていく姿をリアルタイムで追体験できます。

『もういちどベートーヴェン』では岬洋介の過去に深く迫るなど、巻を追うごとに彼の人間的な深みを感じられるでしょう。

時系列は刊行順と違うのですか?

このシリーズは刊行順と物語の時系列がほぼ一致しているので安心してください。

単なる事件解決の面白さだけでなく、一人の音楽家の人生ドラマとしても楽しめるのが、このシリーズの奥深いところです。

【2025年版】岬洋介シリーズ刊行順とあらすじ一覧

中山七里さんの音楽ミステリー「岬洋介シリーズ」は、刊行された順番に読み進めるのが最もおすすめです。

シリーズを通して描かれる登場人物の成長や伏線の回収を、余すことなく楽しめます。

2010年の第1作『さよならドビュッシー』から2023年の最新刊『いまこそガーシュウィン』まで、全8作品の刊行順とあらすじを一覧で紹介します。

各作品のあらすじを順番に見ていきましょう。

1作目 さよならドビュッシー

シリーズの原点であり、第8回『このミステリーがすごい!』大賞で大賞を受賞した傑作です。

ここから岬洋介の物語は始まります。

火事で全身に大やけどを負いながらも、ピアニストの夢を追う少女・香月遥。

彼女の指導者として現れたのが、天才ピアニストの岬洋介でした。

遥の周りで次々と起こる不審な事件の真相を、岬が鮮やかに解き明かしていきます。

過酷な運命に立ち向かう遥の姿と、感動のラストは必見です。

シリーズの最初だけど、いきなり面白いのかな?

最高傑作と名高く、ここから読めば間違いありません

音楽ミステリーの面白さと、逆境を乗り越える人間の強さを描いた感動的な物語が融合した、シリーズ入門に最適な一冊です。

2作目 おやすみラフマニノフ

『さよならドビュッシー』の事件から半年後を描いた物語です。

舞台は才能ある若き音楽家たちが集うコンクールに移ります。

「コンクール荒らし」の異名を持つピアニストたちが集う、浜松国際ピアノコンクール。

そこで起こる不可解な妨害工作や殺人事件の謎に、岬洋介が挑みます。

音楽に隠されたメッセージを読み解き、犯人へと迫っていく過程はスリル満点です。

クラシック音楽の優雅な世界の裏側にある、才能への嫉妬や激しい競争がリアルに描かれており、人間ドラマとしても読みごたえがあります。

3作目 いつまでもショパン

今作では、岬洋介が殺害予告を受けた盲目のピアニストを守るという、緊張感あふれる設定が魅力です。

国際ピアノコンクールで優勝が期待される盲目のピアニスト、マーツァ・セコイア。

彼に「コンクールを辞退しなければ命はない」という脅迫状が届きます。

岬洋介は彼のボディガード兼「目」となり、演奏を妨害する犯人と対峙します。

命の危険が迫る極限状態での演奏シーンは圧巻で、ミステリーとしての謎解きだけでなく、芸術家の魂のぶつかり合いも描かれています。

4作目 どこかでベートーヴェン

これまでの作品とは少し趣が異なり、岬洋介の家族や過去に深く関わる事件が描かれます。

岬洋介の叔父が経営する音楽事務所が放火され、そこからは発見されるはずのないベートーヴェンの未発表曲の楽譜が見つかります。

岬は叔父にかけられた嫌疑を晴らすため、楽譜に秘められた謎と事件の真相を探ります。

ピアニスト探偵としての岬だけでなく、彼の人間的な側面が明らかになることで、シリーズにさらなる奥行きを与えている作品です。

5作目 もういちどベートーヴェン

シリーズ最大の試練が岬洋介を襲います。

ある事件がきっかけで岬がピアノを弾けなくなってしまうという衝撃的な展開から物語は始まります。

ピアニストとしての生命線を絶たれ、絶望の淵に立たされた岬洋介。

彼は自身の過去と向き合いながら、再びピアニストとして舞台に立つことができるのでしょうか。

彼の苦悩と再起を描く、感動的な一作です。

ミステリー要素に加え、岬洋介という一人の人間の内面を深く掘り下げた物語は、多くの読者の心を打ちました。

6作目 合唱 岬洋介の帰還

ピアニストとしての活動を休止した岬洋介が、高校の音楽教師として新たな一歩を踏み出す物語です。

舞台は、埼玉県の女子高校の合唱部。

岬は臨時教師として赴任し、そこで起こるいじめや脅迫事件の解決に挑みます。

生徒たちとの交流を通して、音楽の素晴らしさや人の心の闇と光を描き出します。

これまでとは違う「先生」としての岬洋介の姿が新鮮で、青春ミステリーとしての魅力もあふれる作品に仕上がっています。

7作目 おわかれはモーツァルト

物語は再び音楽大学へと戻り、指揮者を目指す学生を巡る事件が描かれます。

芸術の世界の厳しさがテーマです。

指揮者を目指す音大生・冴木が、その才能を妬まれて陰湿な妨害を受けます。

助けを求められた岬洋介は、音楽界に渦巻く嫉妬や策略から彼を守るために動き出します。

夢を追う若者の葛藤と、それを支える岬の姿が描かれる人間ドラマは、ミステリーファンだけでなく、頑張るすべての人の心に響きます。

8作目 いまこそガーシュウィン

2025年5月時点でシリーズ最新刊となる第8作です。

今作ではクラシックだけでなく、ジャズも物語の重要な要素となります。

新たな舞台で岬洋介が出会うのは、ジャズとクラシックの融合を試みる作曲家の卵。

彼の周りで起こる事件を通して、岬は再び音楽の世界の深淵を覗き込みます。

最新刊はまだ文庫になっていないのかな?

はい、現時点では単行本のみの発売です

これまでのシリーズとは一味違う音楽の魅力が加わり、岬洋介の新たな活躍に期待が膨らむ一冊となっています。

映像で楽しむ岬洋介シリーズの世界

岬洋介シリーズの魅力は、小説の世界だけにとどまりません。

シリーズ第1作の『さよならドビュッシー』は、映画とテレビドラマで映像化されており、文字で描かれた世界が俳優たちの演技と美しい音楽によって新たな命を吹き込まれています。

原作を読んでから観るか、観てから原作を読むか、どちらの楽しみ方もできます。

原作の感動を再確認するもよし、映像作品からシリーズの世界に触れるもよし。

それぞれのメディアが持つ独自の表現方法で、天才ピアニスト探偵が奏でる物語を堪能してみてはいかがでしょうか。

橋本愛主演の映画「さよならドビュッシー」

『さよならドビュッシー』は、2013年1月26日に公開された映画作品です。

原作の物語に忠実な構成で、シリーズのファンからも高く評価されています。

この映画では、主演の橋本愛さんが全身に大やけどを負いながらもピアニストへの夢を追い続けるヒロイン・香月遥を力強く演じました。

そして、岬洋介役には現役のピアニストである清塚信也さんが抜擢され、劇中のピアノ演奏も担当し、リアリティのある音楽シーンを生み出しています。

映画と原作で、ストーリーに違いはあるの?

基本的な筋書きは同じですが、映画ならではの演出が加わり、少し違った印象を受けますよ。

音楽と映像が見事に融合し、原作が持つ感動とミステリーの奥深さを丁寧に描いています。

原作を読んだ方が物語の世界に再び浸るのに最適な作品です。

東出昌大主演のドラマ「さよならドビュッシー」

『さよならドビュッシー 〜ピアニスト探偵 岬洋介〜』は、2016年3月18日に日本テレビ系の「金曜ロードSHOW!」で放送されたスペシャルドラマです。

映画版とは異なる視点で物語が描かれています。

最大の特徴は、俳優の東出昌大さんが演じる岬洋介を主人公に据えている点です。

原作では主に探偵役として活躍する岬の視点から物語が再構成されており、彼の内面や苦悩がより深く掘り下げられています

ヒロインの遥役は、黒島結菜さんが演じました。

映画とドラマ、どっちから観るのがおすすめ?

原作の雰囲気を忠実に味わいたいなら映画、岬洋介の活躍を中心に観たいならドラマがおすすめです。

主人公を岬洋介にすることで、原作ファンも新鮮な気持ちで楽しめるエンターテインメント作品に仕上がっています。

映画版と見比べてみるのも面白いでしょう。

天才ピアニスト探偵・岬洋介とシリーズの魅力

中山七里さんが描く岬洋介シリーズの面白さは、まるでコンサートホールで音楽を聴きながら、極上のミステリーを読んでいるかのような没入感を味わえる点にあります。

このシリーズの面白さを支えているのは、個性的な主人公と、音楽が織りなす独特の世界観です。

岬洋介という唯一無二の探偵と共に、音楽と謎が絡み合う世界を旅してみてはいかがでしょうか。

主人公・岬洋介の人物像

このシリーズの探偵役を務める岬洋介は、新進気鋭のピアニストでありながら、司法試験にトップ合格するほどの頭脳を持つ異色の経歴の持ち主です。

普段は穏やかですが、音楽のことになると非常に厳格になるという一面も持ち合わせています。

碧がかった鳶色の透き通った目を持つ容姿端麗な青年で、父親は有名な検事正、母親はロシア人と日本人のハーフである元ピアニストという出自も、彼の複雑な魅力に深みを与えています。

著者の中山七里さんが横溝正史作品のファンであることから、「ピアノを弾く美男子の金田一」という着想で生まれたキャラクターなのです。

ただの天才ってだけじゃない、人間的な弱さもあるのかな?

ええ、実は高校時代に発症した左耳の突発性難聴というハンデを背負っているんです。

その完璧に見える姿の裏にある葛藤や人間らしさが、多くの読者を惹きつけてやまない理由です。

本格ミステリーとクラシック音楽の融合

岬洋介シリーズが単なる音楽ミステリーではない理由は、クラシックの名曲が事件の重要な手がかりになったり、トリックの核心に関わったりする点にあります。

音楽が物語の美しい背景として流れるだけでなく、謎解きの根幹をなしているのです。

作中に登場する楽曲の演奏シーンは圧巻で、その緻密な描写は実際のピアニストや音楽関係者からも高く評価されています。

2017年5月時点でシリーズ累計売上は120万部を突破していることからも、その人気の高さがうかがえます。

音楽に詳しくなくても、物語を楽しめるかな?

もちろんです。

物語の中で自然と曲の背景や魅力が語られるので、クラシック入門としても楽しめますよ。

事件の謎が解けたとき、きっと作中の音楽を実際に聴いてみたくなる、そんな新しい読書体験が待っています。

よくある質問(FAQ)

『さよならドビュッシー』からではなく、気になる作品から読んでも大丈夫ですか?

各作品で扱われる事件は独立しているため、どの巻から読み始めても物語を楽しむことはできます。

しかし、中山七里さんが描くこの岬洋介シリーズは、巻を重ねるごとに登場人物が成長し、関係性も少しずつ変化していきます。

シリーズ全体の面白さを最大限に味わうためには、刊行順に読むことを強くおすすめします。

シリーズを通しての主要な登場人物や、彼らの関係性を教えてください。

この音楽ミステリーの物語は、天才ピアニストでありながら探偵役もこなす岬洋介を中心に進みます。

各作品で彼が関わる人物は異なりますが、過去の作品の登場人物が再登場することもあります。

明確な相関図はありませんが、刊行順に読み進めることで、彼らの人間関係や成長の軌跡を自然に理解できる構成になっています。

最新刊『いまこそガーシュウィン』の文庫本はいつ発売されますか?

2025年5月時点で、シリーズ最新刊である『いまこそガーシュウィン』の文庫本の発売予定は発表されていません。

これまでの傾向から、単行本の発売から数年後に文庫化されることが多いため、新刊情報を心待ちにしましょう。

映画やドラマ以外にメディア化された作品はありますか?

はい、シリーズ第1作の『さよならドビュッシー』は漫画化もされています。

小説や映画、ドラマとはまた違ったビジュアルで物語を体験できます。

それぞれのキャストや作画の違いを楽しみながら、作品の世界観を多角的に味わうのも面白い読書体験です。

このシリーズが面白いと評判ですが、特にどんな人におすすめですか?

上質なミステリー小説が好きな方はもちろん、クラシック音楽に興味がある方に特におすすめのシリーズです。

作中の音楽描写が非常に豊かで、物語を通じて新たな名曲に出会うきっかけになります。

音楽の専門知識がなくても、事件の謎解きと共に自然と音楽の世界に引き込まれていきます。

ネタバレを避けたいのですが、記事のあらすじは安心して読めますか?

ご安心ください。

当記事で紹介している各作品のあらすじには、物語の結末や犯人など、核心に触れるようなネタバレは一切含まれておりません。

あくまで皆様が作品を選ぶ際の参考になるように、魅力的な導入部分のみを記載しています。

まとめ

中山七里さんの人気作「岬洋介シリーズ」は、読む順番がとても大切な音楽ミステリーです。

このシリーズの面白さを余すところなく味わうには、刊行された順番に沿って読み進めることが最も重要になります。

天才ピアニスト探偵が奏でる音楽と謎解きの世界を、ぜひ第1作『さよならドビュッシー』から体験してみてください。

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